会社が辛い、辞めたい、そんなあなたは、職業に優劣がると思っていませんか?
職業には優劣はない
医者や弁護士や政治家は偉くて、
コンビニでレジを打っているアルバイトは偉くない・・・
私は今まで、そんな風に思っていました・・
(コンビニ店員さんごめんなさい・・悪口じゃないです・・・|д゚))
医者や弁護士や政治家は学歴があって、周りから先生と呼ばれて・・
レジのアルバイトは、学歴がなくても、誰でもできて・・
(すみません・・本当に悪口を書きたいんじゃないです・・)
もちろん、私の勝手なイメージですが、
そんな感じで、職業には優劣があると信じていました・・
もっと言えば、役職にも優越があると思っていました・・
しかし、会社が辛くて、辞めたくて、休職をしていた時、
心理学を勉強していて、ある本の、ある言葉と出会いました・・・
「幸せになる勇気」という本の
「職業に貴賎なし」という言葉です・・貴賤(キセン)身分の高い人と低い人をさす言葉
・・・職業に偉いも偉くないもないという意味・・
ベストセラーにもなった
岸見一郎先生「嫌われる勇気」の続編です。
もし興味がおありなら、読んでみると人生変わると思いますよ(^^♪
私なりの体験例を基に、解説していきたいと思います。
私の体験例・・・
私は3人男兄弟の真ん中に産まれました・・・
兄と弟は昔からとても勉強ができました・・・
どのくらいできたかというと、二人とも東京大学に入れるレベルです・・
結局仕事も、兄は国家一種で県の職員・・
弟は官僚になっています・・
私は接客業で、店長をやっています・・
昔は、この紹介をするだけでも恥ずかしかったです・・
周りの人に、
「あ~真ん中の子だけ・・同じ環境で、できないなんて、かわいそう・・」
そんな風に笑われているのではないか・・
そう思っていました・・・
親や兄弟にも、ずっと下に見られて、
情けない人生を送っていると、自分を憐れんでいました・・・
親や兄弟を見返したい!!
その為には、今の会社で社長にならなければ!!
もしくは自分で起業して、社長にならなければ!!
でも実際は現実的じゃないか・・・
なら、せめて、金銭的に裕福になって見返そう!!
そんなことばかり考えていました・・・
要は、社会的地位が高いとされる役職に就くか、
年収で兄、弟より多くもらう・・・
それができたら、家族の一員として認められる・・・
当然会社の業務内容とかどうでもよかった・・・
仕事なんてなんでもよかった・・
家族を見返せるものならなんでもよかった・・
同じ会社の従業員も見下していた・・
こんな馬鹿な俺より、仕事ができない奴らがいる・・・
(これも本当にごめん・・・会社のみんな・・・今は違うから(^^♪)
そう思って働いていた・・・
兄や弟に比べれば、俺は価値のない仕事をしている・・
こんな仕事は社会の底辺がやる仕事だ!!
職業はただの分業
今の職業は兄弟の職業より劣っている・・
そう自分を責めて苦しんでいる時、
「幸せになる勇気」と出会った・・・
職業に貴賤はない、
そこでは「分業」を使って見事に説明していた・・・
「分業」という言葉は、アダムスミスが言い出したと言われているが、
概念自体は原始時代からあったと言われている・・・
わかりやすく、原始時代の狩猟を例に出してみます・・
原始人達は一人で狩りをすると、中々獲物は捕まえられないが、
数人との集団で狩りをすると、ある程度簡単に獲物が捕まえられ、
より大きい獲物も捕まえられることに気が付きます・・
これが分業の始まりではないかと言われています・・
今、A、B、C、・・X、Y、Zの26人の原始人がいるとします・・
その中でAがある時、気が付き、言います・・
「私はこの中では足が一番遅いし、弓矢を命中させる確率が低い」
「しかし、性能の高い弓矢を作ることは誰よりも得意だ」
「よって、私は狩りの前衛には行かず、後方部隊として、みんなの分の弓を作っている」
「その代わり獲物を仕留めたら、私にも平等に分け前を与えて欲しい」
実際、Aの作る弓矢は精工に作られていて、作るスピードも他の人より2倍以上早かった。
この提案により、狩りの生産性は上がることになるでしょう・・
1人は欠けるが、25人の武器の精度が格段に上がるわけですから・・
・・・
これが、分業における、仕事の意味です。
弓矢を作るAさんの能力のおかげで、生産性は上がりました。
さて・・・
Aさんは、26人の中で劣っているのでしょうか?
あるいは、25人より優れているのでしょうか?
・・・
もう少し複雑にして、
Bさんも、
「俺はこの中で一番足が速いから、獲物を先陣を切って追う担当をする」
Cさんが、
「俺は、ロープを作るのが上手いから、Aと同じでロープ作りに専念する」
Zさんが、
「俺はこの中で一番声が大きいから、合図を伝える役をやる」
Xさんが、
「俺はこの中で、一番知恵があるから、全体を見ながら、Zに指示をだす役をやる」
こうなってくると、
当然狩りの生産性は飛躍的に上がり、
今まで倒すことが不可能だったマンモスも倒せるかもしれません。
どうでしょう?
現代の会社の縮図に近づいて来ませんか?
仕事はだだの分業内の役割で、
目的を達成する為の生産性を上げるだけのもの・・・
そんな感覚になりませんか?
仕事に優劣を付け出すと・・・
そして、この原始人達の中で、
優劣を考えたとします・・・
例えば、大きな声で指示をだす、リーダー的なZが、
「俺は指示を出せて偉いんだ、だから獲物の分け前は、俺が一番多くもらう」
もしくは、参謀的なXが、
「俺の計画のおかげで、マンモスを倒せたんだぞ!!俺が一番多くもらう」
そんな風になる・・・
現代でいうと、
参謀XとリーダーZが共謀して、
実際に目に見える活躍をしない、
裏方の弓矢職人Aとロープ職人Bを下に見て侮辱する。
池井戸潤さんのドラマに出できそうな関係図・・(^^♪
「下っ端の職人風情が!!俺たちと同等だと思うな!!」
「お前たちの取り分は俺たちの1/100くらいで十分だ!!」
そんな感じでXとZが、A、Cを罵倒する・・
すると、どうなるか・・・
A、Cは当然反発して、道具を作る事を止めるか、
XとZに無残にも殺されてしまうか・・・
いずれにしても、精巧な弓矢もロープも無くなってくる・・
とたんに組織としては崩壊して、マンモスどころか、
普通の獲物も倒せなくなる・・・
生産性はがた落ち・・・
これが、仕事に優劣を付ける弊害です・・・
弓矢職人も、ロープ職人も、リーダーも、参謀も
全員が得意分野で能力を発揮するから、
その組織が、
現代では会社が、
目的に対する生産性を最大にするわけですよね(^^♪
世の中に必要ではない仕事はない
少し話は変わりますが、
世の中に必要ない仕事はないと、
「幸せになる勇気」の中でも取り上げています。
綺麗ごとや、願望ではありません。
これは、話は簡単です、
単純に、必要なければ自然淘汰されているからです・・・
原始人の例で言えば、環境が変わり、その組織が
ロープを使って狩りをしなくなったとします。
ロープ職人であるCの能力は必要ありません。
別の職人になるか、狩りに直接参加するしかなくなります。
逆にロープを作り続けるなら、組織から追い出されます。
つまり、必要なくなったら、自動的に消えていきます・・・
例えば、駅の切符切りの役職は消えました・・
ひと昔前は、自動改札機ではなくて、係員が真ん中に立って、
改札口を通る全員の切符を切ったり、回収したりしていました・・・
あれは、神業でした・・・
でも、今、スイカや自動改札がある現代・・・
また、その役職を復活させられたら、ただの迷惑ですよね?
絶対にスイカで”ピッ”の方がいい・・・
誰も得をしない・・・|д゚)
仕事は、既にあるからには誰かから必要とされている
なので、
自然淘汰されていない、職業や、あなたの仕事は、
必ず誰かから必要とされ、利益が生まれるから存続しています。
どうでしょう?
私は、「職業に貴賤はなし」と知った時、
かなり気持ちが楽になりました。
なぜなら、兄弟と比べなくてよくなったからです!!
会社の仲間や、会社の仕事が好きになれたからです!!
会社が辛くて、辞めたくて、行きたくないと思っていた会社・・
実はこんな勘違いもあなたを苦しめているのかもしれませんね・・・
あなたが、少しでも気持ちが楽になれるよう
お祈りしています(^^♪